欣勝寺について

雷井戸の写真

三田の民話
「くわばら くわばら欣勝寺」

夏のとても暑い日のことでした。空の上では雷様の親子が、雨を降らせてやろうと太鼓をたたいていました。はりきりすぎた雷の子供が、うっかり足を滑らせてしまい、三田の欣勝寺の井戸に“ドスン!!”と大きな音を立てて落っこちてしまいました。動こうともどうしても外に出られないので、「助けてくれ~!!」と大声で叫びました。大きな音がしたので、欣勝寺の和尚さんが井戸を覗き込むと、やんちゃな雷の子供が落ちているので、あわててふたをして閉じ込めました。雷の子供は「助けておくれ。桑原には二度と落ちません!!」と言ったので、和尚さんはもう落ちないことを約束させて、逃がしてやりました。雷の子供は、雲の上に戻ってから両親に一部始終を話しました。

雷の両親は和尚さんに大変感謝をして、他の雷様たちを集めて「これからは、桑原に絶対に雷を落としてはならないぞ!!」ときつく戒めました。それからというもの、欣勝寺や桑原には雷が落ちたことがありません。また、雷が落ちないように、我が身に不吉なことが起こらないように「くわばら くわばら・・・」と唱えるようになりました。

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くわばらくわばら欣勝寺

雷の子のイラスト
本堂の写真
摩尼車の写真
風神雷神柱巻の写真

欣勝寺の歴史

天禄年間(970-973)に清和天皇より分かれた源満仲の開基を伝える真言宗の道場で桑原山欣浄寺と称された古刹でした。その後、安貞2年(1228)曹洞宗の開祖道元禅師が28歳のとき留学から戻り、保養のため有馬温泉に入湯した際に、桑原の地に立ち寄りました。この寺の山が宋の不老山に似ていることから太宋山欣勝寺と命名し、曹洞宗に改宗されました。また、境内には雷の子供が落ちたといわれる雷井戸があります。現在でも、毎年多くの人々が雷難降伏悪魔退散の御祈祷を受けに来られたり、雷難除けのお札、お守りを買い求めに来られます。

年間行持予定

1月

1日

新年祈祷大般若

2月

15日

涅槃会

下旬~7月

雷難除け御祈祷

3月

13日~4月13日

十三まいり

5月

8日

花まつり(釈尊降誕会)

8月

7日

新佛迎え

16日

盂蘭盆施食会

20日頃

秋葉諷経

坐禅会随時開催中

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